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財政制度審議会は5月17日「平成十七年度予算編成の基本的考え方」を建議し、「今後の社会保障制度改革にあたっては、年金、医療、介護等を総合的にとらえ、付託の総量の抑制について、明確な目標と時間軸を国民に明らかにして改革に取り組む必要がある。」としました。これは、社会保障など国民生活に関わる施策を年度を決めて、削減するということです。社会的弱者に対する大変な負担の押し付けです。
給付の抑制と民間保険の活用。介護保険については、自己負担金2〜3割への引き上げ、軽度の給付見直しなど。生活保護については、基準の引き下げ、母子加算の廃止(今年度には老齢加算の廃止)など。高齢者医療費の縮減は、入院医療費の包括払い化、医薬品、ホテルコスト・食事等の保険適用を見直すなど年金改悪に続く、介護保険、生活保護、高齢者医療の改悪など弱者に対する負担の押し付けに対し、市民・利用者の立場に立って国に要望していくべきです。
これまでに行われた税制改正をみると最高税率の引き下げ、累進性の緩和など高額所得者の減税と消費税率の引き上による低所得者にとって増税と逆累進が強まっています。
所得税は、1986年に課税所得8000万円以上で最高税率70%(15段階)であったものが、現在は課税所得1800万円以上で最高税率37%(5段階)と約二分の一に引き下げられ、高額所得者の減税が行われました。
法人税は、1990年まで42%であった税率が現在30%に引き下げられました。
消費税は、1988年に3%で創設され1994年に5%に引上げられ、低所得者に対する像是がし読められました。この間に配偶者特別控除、特別減税、定率減税、扶養控除の加算などの緩和策がとられましたが、これが廃止されようとしています。
2002〜2003年、所得税の配偶者特別控除(上乗せ部分)の廃止、収入のある妻の均等割非課税の廃止、老齢年金控除の縮小、老年者控除の廃止などです。住民税は翌年に変更になります。
2004年度の税制改正に向けた各省庁の要望が出そろい、政府税制調査会は今月中旬から来年度税制改正の検討に入る。来年度は2007年度までに行うことになっている所得税、消費税の抜本改正の初年度にあたり所得税と住民税の定率減税の縮小・廃止が焦点(九月二日読売)と報じており、今後さらに高齢者と低所得者にとって一層負担が強まります。税金本来の「応能負担」の原則に立ち返って税を見直すべきです。
また大阪府は、「大阪府行財政計画(改定素案)」(2005〜11年度)を9月1日、発表しました。1996年以降「財政再建」のもとに「財政健全化方策」(96年)、「財政再建プログラム(案)」(01年)を策定し、老人医療費助成制度の大枠廃止、全国一高い府立高校授業料への値上げなど府民犠牲を推進し、96年から04年度まで毎年1千億円、計9千億円の行革効果を生んできました。
現「行財政計画(案)」ではこの三年間で計画の前倒しなどで約2100億円の行革効果があったとしています。府財政が改善されないのは、景気低迷によって府税収入が減少しているもとで、真の財政危機の要因である大型開発を見直してこなかったことが主な原因です。
素案は、関西空港関連事業のりんくうタウンや阪南スカイタウン、国際文化公園都市、水と緑の健康都市などを推進する一方、府民向け施策は「自立自助」や「適正な負担」など府民負担を一層増大させ、府の関与を縮小し、開発会社化をすすめるものです。
素案は@府民向け施策の徹底した切捨てA財政危機をもたらした大型開発は引き続き推進するB大学、病院、研究機関や公園スポーツ・文化施設などの独立法人化や指定管理者制度の導入で広域的、専門的行ってきた業務を利潤追求型に変質させ、職員削減による全国一小さな組織づくり、関西州など道州制の検討など大阪府政を解体し、地方自治の役割を放棄していくものです。
さらに大阪府は、11月から医療助成制度(乳幼児、母子、老人、障害者)に自己負担を決定しました。東大阪でも同様の自己負担の実施を決定しました。国の制度改悪に加えて府の制度改悪による市民への影響が今後も予想されます。ここでも市長の国や府の制度改悪を市民に押し付けるのか、それとも国・府の悪性から市民生活を守るために努力するのか、市長の市政が問われています。
そこでお尋ねします。
税制改正による個人住民税の影響額の試算はどれだけでしょうか。
税制改正による諸控除の引き下げによって、同じ収入でも所得が引上げられ、国保料金、介護保険料や減免など市民にとって負担増の影響を及ぼすことになります。緩和策が必要と考えるがどうでしょうか。
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